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もう少しだけ
あれから2週間以上が経って、ようやく、主から連絡を頂けた。
いつもの場所で、でも、日が暮れてからの待ち合わせ。
もう、辺りは真っ暗で、薄明かりの中に、なんとか表情が見てとれる。

この2週間、苦しくて苦しくて、
何度も私から、主に連絡したくなった。
だけど、主は主で、もしかしたら真剣に いろんな事を考えているのかも知れないし
そんなヒマも無い位 お忙しいのかも知れないし。
そんな事を悶々と思い悩みながら、
ネガティヴな思いが、私を追い詰めていた。
人生の大きな岐路に、結果、主の元に留まる事を決めた私を
主は、厄介だと感じられたのではないか。
主の中では本当は、私を手放すタイミングだと、そう思っていたのでは…。
そんな妄想に、押し潰されそうになっていた。

『辞めたんだって?』 『はい』
『なんでだ。お前 バカじゃないのか』
『後悔すると思ったので』
『辞めた事を後悔するんじゃないのか』
そんな問答が 静かにつづいた。
暗い車内に、白く広がる煙草の煙の向こうに
真面目な顔をした、主の表情が見える。

『俺はお前に、何もしてやれない』
『俺がいない方が、お前の為なんじゃないのか』
私を見下ろす主が、そんな事を繰り返す。
そんな事は、とうにわかっているし、私が欲しいのは、主のそんな言葉じゃない。
『主はズルいです。これまで、全ての選択権も、主導権も、主が握って来たのに、なぜ、お前はどうしたい?って聞くんですか』
『……そうだな。確かにそうだ。』
『主が、私を要るか 要らないか。です。』
そう言いながら、唇が震えた。要らないって言われたら、私 どうするんだろう。
それでも。
もしかして これが最後になるかも知れない 主の答えを
私は真っ直ぐに 主の眼を見つめて、待っていた。
沈黙が、怖くて怖くて うつむきそうになる。
眼をそらせば、また泣いてすがりそうで
ただ黙って、見つめ合っていた。

しばらくの沈黙を破って、主が私の頭を抱き寄せた。
『仕方がない。もうしばらく飼ってやる。』
耳元で聞こえた主の声に、安堵の涙が溢れてくる。
『もう少しだけだからな』
はい。と言いたくて声が出ず、小さく頷いた。

夢でなければ
もう少し、主の所有のおもちゃとして
私は 傍に置いて頂ける。
主の好きな時に、好きなように、遊んで頂ける私でいられる。
夢じゃない。 抱きしめてくれる 主の温もりに、
ゆっくりと、これは現実なんだと、安らぎが満ちて来る。

もう少し。もう少しだけ。
それが、どれ位かは わからない。
だけどやっぱり、主が飽きて要らないって言うまで
私は 主の傍で こうしていたい。

不安じゃないわけじゃない。
苦しい事も、悲しい事も、やっぱり沢山あるだろう。
だけど。
それが、主の傍で生きて行くという事なら
受け止めて、乗り越えていけるんだと思う。
おもちゃなりの、奴隷なりの、愛があるから。
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【2015/11/11 11:53】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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わがまま隷ちゃんと主の苦悩


ビギナー奴隷の隷ちゃんの、主による調教と、成長の記録。

プロフィール

隷ちゃん

Author:隷ちゃん
気がつくと、ずいぶん長い間 そばに置いて頂いている、主様。
迷う日も、時にあるけれど、守り抜いて良かったと信じられる、主様との絆。心に留めておくだけでは不確かに思えて、時々 綴っている 隷子の記録です。

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