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信じる ということ
誕生日の前日、主が訪ねて下さった。
毎年欠かさない、新年早々のメールでの挨拶で、今年はとっても面倒な質問を送っていた私。
実は熱に浮かされながら、ちょっと正気じゃない状態で、送り付けてしまった面倒なわがまま。

案の定?一切スルーで、何事もなかったかのように、その件には触れぬまま、主は現れた。

私にはちょっとした覚悟があって、今年は引かないぞと、実は心に決めていた。
1度も真っ直ぐに見た事のない、主の本音を、今年は知りたくて仕方がなかったから。

昨年末から私が気になって仕方なかった、主様の私生活。どうやらきっと、大きな心配事を抱えたりして、大変なんじゃないかと、勝手に心配をしていた。

そんな時に、私にまで関心が持てなかったり、時間を取れなかったりと、きっと今まで以上に、私に構ってるヒマなどないのでは?と、余計な気遣いをしていた。

主様、私を棄てるなら今です。
もしくは棄てずとも、しばらく蔵にしまい込むとか、そんな事を言い渡されても、今の私なら黙って納得するから。

そんな想いで、直接 主に詰め寄ってみた。
これでもかとしつこく、サラリと交わそうとする主を追い詰める。

けれど。
主は最後まで、『お前はバカだ』と、笑って頭を撫でている。ひとつも明確な答えを貰えないまま、私の心が、寂しさに冷たくなって行く。

あぁ。主は私に 素の顔なんて見せてはくれない。
弱っている自分とか、残酷な自分とか、私には見せてはくれないんだと、諦めに似た想いが 胸の中に満ちてゆく。

そんな絶望の中にいて、見た事がないほどの優しい顔をして、私を包み込む主を見上げていた。
どうしてそんなに優しくて、どうしてそんなに愛に満ちた顔をしてるのか…
混乱したまま、涙が溢れる。

私を抱きながら、主はその涙を どう思っていたのだろう。
まるで愛おしい恋人を抱くように、私を貫いてくれるその力に揺れながら、私はただ、信じてゆくしかないんだなと、なんとなく、わがままな想いに蓋をしてゆく。

信じている。
それは自分の想い。
主の本音や気持ちじゃなくて、私自身の想い。

結局、何がどう変わっても、私は主を慕っていて、その想いはどうしても、変わりようがない。

明日、世界が変わっても、私の想いは変わらない。
それだけを信じて、主の胸に、全て委ねている。

ひとつひとつ丁寧に確認をして、あとは祈るように、愛を信じている。
私が主を愛しているという、想いを。
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【2019/01/12 16:13】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ひとりよがり
奴隷が、奴隷でなくなろうとしている。
許されるべきでないはずの傲慢が、私をもっと、わがままにする。

適切な距離を保って、全てを主様に委ねて、
ただの玩具に徹するべきが、奴隷の在り方であったはず。
上手く自分をコントロール出来なくて、主様を呆れさせる事もあったけど
それでもまだ、これまでは必死で あるべき姿であろうと、自分に言い聞かせて来た。

なのに。
なぜ今になって、私はこんなにも、孤独に塞いでいるのだろう。
貫かれる力に揺られながら、息の上がる興奮に飲まれながら、その眼差しには確かに、温もりのある想いを感じているのに
主の心の闇や 拭い去れない疲労を、
まるで私に見せてはくれない主を、どこか遠くに感じている。

私は、主にとっての何なのだろう
性奴隷は それ以上には なれないのだろうか。
玩具であり、掃き溜めであり、それだけでも幸福だと、その思いは嘘じゃない。
だけど、私の本心は そうじゃない。
主の心の中の、もっと深みを求めている。
そんな資格、やはり私には無いのだろうか。
ひとりよがりな、思い上がった寂しさだろうか。

汗ばんだ身体を いくら重ねても
私の欲しい主様は、手の届かない場所にいる。
【2018/12/04 23:29】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) |
嵐の夜
真夜中に、嵐の音に目が覚めた。
樹々に囲まれた 小高い場所に立つ我が家は
風の唸り声が大きく響く。
横殴りの雨が目に見えるように、窓が揺れて、目覚めた私の意識を はっきりさせてゆく。
……孤独。
普段はさほど意識しない、むしろ好んでいると思える独りの時間が、急に心細くなる。

例えば、隣に眠る誰かを揺り起こして、嵐が来たよと伝えたい。
ぐっすりと眠る横顔なら、黙ってその胸に、丸まってくるまれてみたい。
どんな風の音も、降り止まない土砂降りも、
何も心配は要らないと、そう思えるように。

嵐を知らずに 主様は眠っているのだろうか。
それとも その腕に 小さくうずくまる妻を 抱いて眠っているのだろうか。
生活感のない、長年の関係が 急にリアルに日常と重なる。
私はヒトリで、棚の隅の人形のように
ただ、「その時」を待っている。

寂しいとか 切ないとか、デジャヴのような想いが、どんどん膨らんで 私を押し潰す。
気圧の低さが、意味もなく私を追い詰める。

空が明けてゆく頃、ぼんやりとした頭の中に
急に思い出したように、主様の笑った顔が浮かぶ。
私の一人遊びを笑うみたいに、
何もかも、些細な事だと思わせてくれる。

主を失うこと以外、全ては小さな、些細なこと。
明日には、嵐も去るだろう。
【2018/07/06 22:31】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) |
長雨の午後
毎年、七夕が近くなると、密かにそわそわし始める。主からの連絡を待ちわびて。
今年は、台風から土砂降り続きの うんざりするほど悪天候の朝、七夕を二日前にして、朝イチで主からのメールが届いた。

前回の逢瀬から ひと月以上も空いて、身も心もすっかり寂しくなっていた私は、何を置いても逢いたくて いろんな事を後回しにしてシャワーを浴びる。
珍しく普段着で現れた主に、存分に甘えて、ヘタレな私のままで許しを乞いながら、甘い、夢の中みたいな時間が過ぎる。

主にリラックスして頂きたくて、新しく入れた ラタンのソファー。足元に四つん這いにさせられて、秘部を弄られながら、足を舐めろと言う。
何度も体勢を崩して叱られながら、恥ずかしさで泣きそうになる。
上手くご奉仕も出来なくて、半ば呆れられながら、それでも、ご褒美をもらえるダメ奴隷に、主はやっぱり、惜しみない愛をくれる。
場所をベッドに移しても、「お前はホントにスケベだな」見つめながらそう言う 主の目をそらさずに、何度も、何度も昇りつめる。
「イクぞ」 主の言葉はつまり、この波から降りなければならないって事で
それが寂しくて、また胸にしがみつく。
この愛しさを、どこに隠しておけばいいのだろう。
主の邪魔にならないように、想い続けることの難しさ。
こうして肌に触れながら、埋まる事のない寂しさに、また蓋をする。

そして翌日
1日かけて少しずつ、流れ出て来る主の体液が、誰からも知られず 私を幸せにしてくれる。

次に逢えるのが いつであっても
きっと静かに 待ちわびていられる。
ずっと。ずーっと。
【2018/07/06 20:31】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) |
真実
私が安心出来るのは 主に求められている その瞬間。
主にとって、例えばそれが 性欲の捌け口でも、もしくは愛でも、その瞬間だけは、必要とされているのだと 安心出来る。
時に乱暴に扱われ、時に優しく抱きしめられ、
主が 私にしたいように扱われる事が、何より嬉しい。
近頃は なんだか妙に優しくて、実は本気で 愛されているのかも知れないと、有頂天になる事もあるけれど
それでも、手を振って別れた後に 慣れた表情で顔を出す孤独が、また 私を寂しがらせる。

ベッドの上で、私の髪を撫でながら、
主が囁いてくれるのは、「愛しているよ」ではなく 「気持ちいいぞ」
それが、一番の愛の言葉なんだと 幸せでいられる。
けれど その腕の中で、泣けて来るほど切なくて、気が遠くなるほどの快感にのまれていても
それが ふと 独りよがりじゃないのかと、急に不安が押し寄せる。

確かなものなんて、本当は1つもない。
未来の約束も、思いやりの慰めも、何一つ 私は与えてもらえない。
こんなふうに 心が駄々をこねるのは、本当に少し 幸せを感じているからなのかも知れない。
そんなはずはないと、自分に言い聞かせても、
恋はどんどん貪欲になって、心の奥を蝕んでゆく。

時々 真実が知りたくなって、けれど そんな事聞けるわけもなくて、浮かび上がる言葉を 一つ一つ 丁寧にしまう。

髪を撫でる指の優しさや 抱き寄せてくれる温もりに、どれほどの愛が 隠されているのだろう。
戯れでも、火遊びでも、私を呼んでくださる主の思いに、どれほどの愛があるのだろう。
本当の事は、きっとずっと聞けないまま。
それは主も 同じかも知れない。
私の従順さが、本当はどんなものなのか、それが愛なのか、主には自信があるのだろうか。

長年、手探りのように歩き続けて、たとえ姿が見えなくても、互いにそこに居る事を、今は信じられる。
独りになって、私の体内で その温度を保っていた主の体液が 少しずつ流れ出ても、それで全てが無くなるわけじゃないと、今は ちゃんと理解している。

いつか、真実を知りたくて 、パンドラの箱を開ける時が来ても、私はきっと後悔しないし、悲観も落胆もしないだろう。
主の真実がどうであれ、私の真実は、紛れもなく愛なのだから。
【2018/05/18 02:14】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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わがまま隷ちゃんと主の苦悩


ビギナー奴隷の隷ちゃんの、主による調教と、成長の記録。

プロフィール

隷ちゃん

Author:隷ちゃん
気がつくと、ずいぶん長い間 そばに置いて頂いている、主様。
迷う日も、時にあるけれど、守り抜いて良かったと信じられる、主様との絆。心に留めておくだけでは不確かに思えて、時々 綴っている 隷子の記録です。

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